2023/10/25 11:00
表層筋と深層筋によるジョイントサポートシステム
ジョイントサポートシステムとは、インナーマッスルと呼ばれる深層筋による関節を安定・支持するスタビライゼーションシステムとアウターマッスルと呼ばれる表層筋による運動システム(ムーブメントシステム)のことを言います。
- スタビライゼーションシステム:主な目的は関節の支持・安定
- ムーブメントシステム:主な目的は運動(動かすこと)
体幹の深層筋を下図に示しました。
深層筋によって関節を安定・支持したうえで、表層筋によって関節運動を行うことで無理のない動作をすることが可能になり、怪我しにくい身体になったり怪我を再発させにくくなることにもつながります。
ジョイントサポートシステムには運動をする方向によって4つのサブシステムがあると言われています。
- 深垂直サブシステム:体幹と地面の長軸方向の力の伝達を生む
- 前方斜めサブシステム:ボールを投げるような動作のときの下半身の運動に関与する
- 後方斜めサブシステム:仙腸関節を安定させる
- 側方サブシステム:片脚支持のときに骨盤や大腿骨をコントロールする
これらのサブシステムが機能していないと、その方向に運動するときに特定の部分(関節や筋肉)に負担がかかり怪我につながることもありますし、無理なく無駄なく動けることはできません。
当院では痛みが少なくなり運動が可能になれば、これらのサブシステムを機能させることが出来るようにするため、少しずつエクササイズも行っています。