2025/05/12 09:00
中学・高校の新入生に多いケガに注意!
4月に新学期がスタートし、新たに中学・高校に進学された皆さん、おめでとうございます!
新しい環境での学校生活や部活動にワクワクしている一方で、身体には今までとは違う負担がかかる時期でもあります。今回は、この時期に多く見られる新入生のケガについて、原因や対策をご紹介します。
1. 成長期に多い「オスグッド病」
中学生男子に特に多く、膝蓋骨の下の脛骨粗面という場所が痛くなる症状です。ジャンプやダッシュの多いスポーツに多く見られます。
原因:大腿四頭筋の収縮により脛骨粗面に牽引ストレスがかかり起こります。大腿四頭筋の柔軟性の低下や踏み込む動作の際に大腿四頭筋が過剰に収縮してしまうことが原因であることが多くみられます。
対策:脛骨粗面に過剰な負荷をかけないような動作の習得、ストレッチとアイシング、無理をしないことが大切です。
2. 初心者に多い「足関節の捻挫」
慣れない運動で足をひねるケガ。特に運動部に入りたての新入生に多いです。
原因:着地の際に人の足を踏んで捻るようなアクシデントもありますが、素早い方向転換などの動作の際にうまく接地できずに捻ってしまうことも多くみられます。
対策:正しい応急処置(RICE)と施術を行った後に、再発予防のリハビリが必要です。特に初めての捻挫の場合は慎重に復帰したほうが望ましいです。
3. 繰り返し動作による「疲労骨折」
足の甲(中足骨)やすね(脛骨・腓骨)に多く、陸上・テニス・バスケなど同じ動作を続けるスポーツで起こりやすいケガです。
原因:骨に繰り返し負担がかかることで起こります。バランスの悪さやアライメント(骨配列)の悪さによって起こることが多くみられます。
対策:痛みが出たらすぐに運動を中止し、早めの受診を。レントゲンやMRIなどで検査が必要になります。当院では、バランス能力の向上やアライメントの修正などを目的とした施術やストレッチ・トレーニング指導を行います。
4. 見逃されやすい「腰椎分離症」
特に野球・サッカー・バレーボールなどで、腰を反らす・ひねる動作が多い競技で多く見られます。
腰の奥が痛く、長時間座っていたり、起き上がる・反らす動きで痛みが出るのが特徴です。初期は痛みだけで済みますが、放置すると「分離」が進行し、長期間スポーツができなくなることもあります。
多くの人は少し進行した状態で発見されることが多いため、3~6か月プレーできないことがあります。
原因:成長期の骨は柔らかく、繰り返しの負荷で腰椎(背骨の一部)にヒビが入ることで起こります。股関節・胸郭の可動性の低下や体幹の安定性の低下により腰椎が不安定な状態でプレーを続けていて起こることが多くみられます。
対策:早期発見・早期治療が非常に重要です。違和感があるときは無理せず、早めに医療機関でレントゲンやMRI、CTなどの検査を行う必要があります。当院では「状態の確認」や「骨癒合促進のための物理療法」、「原因となる股関節・胸郭の可動性向上、体幹の安定性向上させるための施術やストレッチ・トレーニング指導」が可能です。
<最後に>
新しい環境で一生懸命がんばる子どもたちの姿は本当に素晴らしいものです。
でも、「無理をしすぎないこと」、「早めに体の声を聞くこと」も大切です。
いまだ接骨院では、スポーツを頑張るお子さまのケガのケアや予防、トレーニングアドバイスも行っています。
「ちょっと痛いな」「気になるな」と思ったら、お気軽にご相談くださいね!