2023/02/14 09:00
オスグッド・シュラッター病
オスグッド・シュラッター病は、成長期の脛骨近位端に生じる骨端症であり、脛骨粗面に限局した痛みと腫れ、脛骨粗面の圧痛を特徴とします。
成長期では、膝関節を構成する大腿骨と脛骨の成長軟骨が成熟する過程で、長軸方向に伸びるため、大腿四頭筋の伸長が追い付かず筋肉が引っ張られた状態になります。これにより、筋肉が付着している部分に牽引ストレスがかかります。大腿四頭筋が短縮し骨に対する牽引力がかかりやすくなっている状態で、キックやジャンプ動作、ストップ動作、方向転換などによる、強い筋肉の収縮が繰り返されることによって、発育途中の脆弱な脛骨粗面に負荷がかかることにより起こります。
同じように練習しているのに痛みが出る人と全く出ない人がいるといった疑問もあると思います。
これは、①成長の速度に個人差がある、②脛骨粗面に負担をかけるようなストップ動作や方向転換動作を行っている、③柔軟性に問題があるなど、様々な原因が考えられます。当院では痛みに対する施術はもちろん、②と③に対しても施術やエクササイズを行うことで痛みの原因となるものを改善していきます。