2023/04/24 09:00
肩甲上腕リズム
肩があがらない、あげると痛いなどでお困りの方も多いと思います。
肩関節を細かく分けると、肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節・肩峰下関節・肩甲胸郭関節と5つの関節に分けることが出来ます。単純に肩をあげると言っても多くの関節、多くの筋肉が関わっています。
その中で肩をあげるときの痛みに大きくかかわっているのが、肩甲上腕リズムと言われる上腕骨と肩甲骨の動きの比率です。肩関節を45°以上あげると上腕骨と肩甲骨は2:1の割合で動くことが分かっています。
また、肩をあげるときに上腕骨頭が下に向かって「滑り」ながら「転がり」ながら動くことが分かっています。そうしないと上腕骨と肩甲骨がぶつかってしまうからです。インナーマッスルの機能不全となると、上腕骨と肩甲骨はぶつかりやすくなってしまいます。これもまた肩の痛みの原因となりやすいものです。
つまり、肩を動かしたときに痛みがあることの原因の多くは「肩甲骨の動きが悪く肩甲上腕リズムが崩れている」、「上腕骨と肩甲骨がぶつかってしまう」ことです。
もちろん外傷などで構造的な問題があるかもしれませんが、この2つの動きがうまくできていないことで肩が痛んでいることや、外傷後にこれらの動きができなくなることもあります。これらが改善されないとなかなか肩の痛みがなくなってくれません。
肩の痛みでお悩みの方はぜひご相談ください。