2023/12/11 09:00

後方斜めサブシステム

ジョイントサポートシステムの中で、主に骨盤の仙腸関節を安定させるための後方斜めサブシステム(Posterior Oblique Subsystem)は、大殿筋と広背筋が関与します。

大殿筋と反対側の広背筋が収縮することで胸腰筋膜が緊張し仙腸関節を安定させます。

後方斜めサブシステム.jpg

このサブシステムにより、胸腰筋膜が緊張して仙腸関節を安定させることができます。仙腸関節が不安定になると腰痛の原因になります。

しかし、深層筋によるスタビライゼーションシステム(安定・支持システム)が機能していないと胸腰筋膜を過剰に緊張させて腰痛の原因になることもあります。

このように身体は相互的に作用して機能的に動いていますので、かたよった筋肉の働きによって様々な痛みを生み出すことがありますので、せめて許容範囲内のかたよりにするために必要な施術やトレーニングを行っていきましょう。

 

2023/12/01 15:37

12月の診療案内

12月の診療案内です。

年末年始は12月30日(土)~1月4日(木)までを休診とさせていただきます。申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

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2023/11/13 09:00

深垂直サブシステム

ジョイントサポートシステムの中で、体幹と地面の長軸方向の力伝達を生む、深垂直サブシステム(Deep Longitudinal Subsystem)は、主に脊柱起立筋、胸腰筋膜、仙結節靭帯、大腿二頭筋、長腓骨筋が関与します。歩いたり、走ったりして、足を地面に接地するときに仙腸関節を安定させる働きもあります。

深垂サブシステム.jpg

 

この、深垂直サブシステムに関与する筋肉は主に背面の筋肉です。

体幹と地面との長軸方向の力の伝達を生み出してくれますが、体幹の深層筋(腹横筋、内腹斜筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋)が機能して、腰椎~骨盤を安定していることが前提にあります。

体幹の深層筋が機能していない状態で動き続けると、背面の筋肉を過剰に収縮させてしまい腰痛やハムストリングの痛みなどを起こしてしまいます。

身体は色々と複雑に関係していますので、これだけやれば大丈夫というエクササイズやストレッチなどはありません。しかし優先的に行うべきことはありますので、それを見つけて順序良く取り組むことが大切です。

2023/10/27 09:45

11月の診療案内

11月の診療案内です。

11月4日(土)は身内の結婚式のため診療時間を11時までとさせていただきます。その代替えとして11月3日(金)は祝日のため通常休診ですが、午前中のみ診療させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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2023/10/25 11:00

表層筋と深層筋によるジョイントサポートシステム

ジョイントサポートシステムとは、インナーマッスルと呼ばれる深層筋による関節を安定・支持するスタビライゼーションシステムとアウターマッスルと呼ばれる表層筋による運動システム(ムーブメントシステム)のことを言います。

  • スタビライゼーションシステム:主な目的は関節の支持・安定
  • ムーブメントシステム:主な目的は運動(動かすこと)

体幹の深層筋を下図に示しました。

深層筋によって関節を安定・支持したうえで、表層筋によって関節運動を行うことで無理のない動作をすることが可能になり、怪我しにくい身体になったり怪我を再発させにくくなることにもつながります。

体幹のインナーマッスル.jpg

ジョイントサポートシステムには運動をする方向によって4つのサブシステムがあると言われています。

  • 深垂直サブシステム:体幹と地面の長軸方向の力の伝達を生む
  • 前方斜めサブシステム:ボールを投げるような動作のときの下半身の運動に関与する
  • 後方斜めサブシステム:仙腸関節を安定させる
  • 側方サブシステム:片脚支持のときに骨盤や大腿骨をコントロールする

これらのサブシステムが機能していないと、その方向に運動するときに特定の部分(関節や筋肉)に負担がかかり怪我につながることもありますし、無理なく無駄なく動けることはできません。

当院では痛みが少なくなり運動が可能になれば、これらのサブシステムを機能させることが出来るようにするため、少しずつエクササイズも行っています。