2024/07/08 09:00
柔軟性のトレーニング
<柔軟性の重要性>
柔軟性は、私たちの体の動きにおいて非常に重要な要素です。適切な柔軟性は、日常生活やスポーツにおけるパフォーマンスを向上させるだけでなく、怪我の予防にもつながります。柔軟性を以下の3つの側面から捉えて説明したいと思います。
- 静的柔軟性: 関節を特定の位置に保持する能力です。リラックスした状態で行うストレッチングに関連します。
- 動的柔軟性: 動作中に関節の可動域を最大限に活用する能力です。スポーツや日常生活での動作をスムーズに行うために重要です。
- 機能的柔軟性: 特定の動作や運動において必要な柔軟性です。パフォーマンスの向上と怪我の予防に直結します。
<柔軟性向上のためのストレッチ方法>
1. 静的ストレッチング
静的ストレッチングは、筋肉をゆっくりと伸ばし、一定の位置で20-30秒間保持する方法です。クーリングダウンに適しています。以下のポイントに注意して行いましょう。
呼吸を整える: ゆっくりと深呼吸しながら行うことで、筋肉がリラックスしやすくなります。
無理をしない: 痛みを感じる前に止め、心地よい引き伸ばし感を感じるところで保持します。
2. 動的ストレッチング
動的ストレッチングは、リズミカルな動きで筋肉と関節を動かす方法です。ウォーミングアップとして最適です。
スイングレッグ: 片足を前後にスイングさせる動きで、股関節とハムストリングスを動的に伸ばします。
アームサークル: 両腕を大きく回し、肩周りの筋肉を活性化します。
3. PNFストレッチング(固有受容性神経筋促進)
PNFストレッチングは、筋肉を収縮させた後にリラックスして伸ばす方法です。より効果的な柔軟性の向上が期待できます。特に緊張して硬くなっている筋肉に対して行います。
ホールド-リラックス法: ストレッチポジションで筋肉を5-10秒間収縮させ、その後リラックスしてさらに深く伸ばします。
<最後に>
柔軟性の向上は、一朝一夕では達成できません。定期的なストレッチングを続けることで、徐々に体の動きがスムーズになり、怪我の予防にもつながります。いまだ接骨院では、個々のニーズに合わせた柔軟性向上プログラムを提供しています。お気軽にご相談ください。
2024/06/10 09:00
姿勢の評価
姿勢が悪いと言われた方は多いと思います。悪い姿勢といっても、どのように悪いのかによって行うべきエクササイズや施術は異なってきます。
さらに、止まっている姿勢(静的姿勢)だけでなく、動いている姿勢(動的姿勢)も評価する必要があります。
動的姿勢の評価では、正しい動作が出来ずに代償動作を引き起こしているかどうかをみつけます。すると、過活動になっている筋肉と低活動である筋肉がわかります。
静的・動的の姿勢評価で見つけることが出来た過活動の筋肉に対してはストレッチなどで筋肉の緊張を緩和すること、低活動の筋肉に対してはエクササイズが必要となります。
実際の動作は複雑ですが、正しい姿勢、正しい動作は適切な筋発揮のために必要となります。
つまり、正しい姿勢が「長さ‐張力関係(https://imada-sekkotsuin.com/info/5612278)」、「フォースカップル(https://imada-sekkotsuin.com/info/5750962)」を適切にさせ、正しい関節運動をおこします。
2024/05/20 13:00
動きの基本面
施術やトレーニングの際に、人間の動作を3つの平面に分けて考えることがよくあります。
- 矢状面:身体を左右に分ける面、下図の緑色の板で示すように矢状面にそって関節は「屈曲」「伸展」「掌屈」「背屈」「底屈」をします。
- 前額面:身体を前後に分ける面、下図の青色の板で示すように前額面にそって関節は「内転」「外転」「側屈」をします。
- 水平面:身体を上下に分ける面、下図の赤色の板で示すように水平面にそって関節は「内旋」「外旋」「回内」「回外」「水平屈曲」「水平伸展」をします。
実際の動作では2面以上の動きを組み合わせた複雑な動きになりますが、どの面の動きが特に問題があるのかを見分けることで、必要となる施術やトレーニングが分かります。
そのために動作に問題がある方には施術やトレーニング前後に色々な動作をしていただきます。
2024/04/15 09:00
フォースカップル
「フォースカップル 」とは、2つ以上の筋肉がペアとなって同時に反対方向の力を生むときに生じ、力の中心に対して純粋な回転を与えて適切な運動へ促すことをいいます。つまり関節の軸が安定して回転動作を行うためには重要なことです。
骨盤の動きで考えると、前傾させるときには脊柱起立筋と大腿四頭筋・腸腰筋の関係、後傾させるときは腹直筋・外腹斜筋と大殿筋・ハムストリングの関係です。
この運動が破綻したり前傾か後傾のどちらかに偏り過ぎると、姿勢が崩れたり痛みを感じたりすることがあります。なかなか痛みが取れない腰痛の場合には「フォースカップル」が適切に機能するように改善する必要があるかもしれません。
間違った身体の使い方やかたよったトレーニングなどで、「フォースカップル」の機能が上手く働かなくなることがありますので、正しく身体を動かすことが重要です。