2026/10/13 09:00
腓骨疲労骨折について
1. このような症状はありませんか?
- 「走るとすねの外側が痛む」
- 「ジャンプの着地で響くような痛みがある」
- 「湿布を貼って休んでも、運動を再開するとまた痛くなる」
「ただの筋肉痛かな」と我慢して練習を続けていると、実は「腓骨の疲労骨折」の場合があります。今回は、スポーツ愛好家や学生アスリートに多い腓骨の疲労骨折について、分かりやすく解説します!
2. 腓骨ってどこ?疲労骨折とはどんな怪我?
腓骨とはすねの外側にある、細長い骨のことです。体重を支えるメインの骨(脛骨)のサポート役として、足関節や膝関節の安定性を保つ重要な役割をしています。
疲労骨折とは1回の強い衝撃でポキッと折れる一般的な骨折とは異なり、「同じ部位への小さな負荷(ストレス)が何度も繰り返し加わること」で、骨にひびが入ったり、折れてしまったりする状態です。
3. こんな症状に要注意!チェックリスト
腓骨の疲労骨折の主な特徴は以下の通りです。
- 走る、跳ねる、方向転換する時にすねの外側が痛む
- 痛む場所を指でピンポイントで押すと、非常に強い痛み(圧痛)がある
- 運動中だけでなく、歩くだけでも痛むようになってきた
- 安静にしていると楽になるが、運動を始めると再び痛む
4. なぜ起きる?(主な原因)
腓骨に負担が集中してしまう原因には、以下のようなものがあります。
- オーバートレーニング: 急な練習量の増加や、連日のハードな練習による疲労の蓄積。
- 足の構造やアライメント: 扁平足(足のアーチの低下)や、O脚などによる足部・下肢のバランスの崩れ。
- シューズの劣化や硬い路面: クッション性のすり減った靴や、アスファルトなど硬い地面での長時間のランニング。
- 栄養・コンディショニング不足: 偏った食事やエネルギー不足による骨の強度の低下。
5. 当院でのアプローチと対策
腓骨の疲労骨折が疑われる場合、まずは医療機関での正確な検査(レントゲンやMRIなど)が大切です。骨折が確認された場合、あるいは疑いがある場合の一般的な回復へのステップは以下の通りです。
- 初期の安静と免荷(または負担軽減): 骨が修復する期間、痛みの出る動作(特にランニングやジャンプ)をしっかり休止します。必要に応じてテーピングやサポーターでサポートします。
- 物理療法: 超音波治療器などを活用し、骨の癒合を促進させます。
- 原因の改善:足関節や股関節の柔軟性アップ、足裏のアーチを支えるトレーニングや、カーフレイズなどの下肢の適切な筋力強化、正しいフォームや走り方の指導
1~2週間に一度は医療機関でレントゲン検査を行い、骨折の修復状況を確認しながら徐々に運動強度を上げていきます。
6. まとめ
「痛いけれど、テーピングをすれば動けるから…」と無理を続けてしまうと、骨折の治りが遅くなったり、難治性(治りにくい状態)になってしまったりするリスクがあります。
すねの外側の痛みでお困りの方、なかなか良くならない痛みでお悩みの方は、悪化してしまう前に、ぜひ一度当院までご相談ください!早期の発見と適切なケアが、一日も早い競技復帰への一番の近道です。


